日本ワインマップ

ぶどう品種を知る

「甲州」「マスカット・ベーリーA」と言われてもピンとこない——そのための一覧です。どんな味わいになるか、日本でどう使われているかを品種ごとにまとめました。

この一覧の解説は、由来・交配・産地といった事実について公表資料で裏を取ったものには、各ページに出典と確認日を出しています(69本中36本)。味や香りの記述は、その品種でよく見られる一般的な傾向で、特定のワインについての主張ではありません。

白ワインになる品種

甲州Koshu

日本(山梨)

酸味がおだやかで、柑橘のような香りとかすかなほろ苦さのある、すっきりした辛口の白ワインになることが多い品種です。

果皮がうすい藤色をおびた白ワイン用のぶどうで、山梨県の甲府盆地を中心に古くから栽培されてきた日本固有の品種です。日本ワインの醸造用ぶどうとしてもっとも多く使われている品種のひとつで、2010年にはOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に日本の品種として初めて登録されました。味わいはクセが少なく酸味も強すぎないため、皮に由来するかすかな苦みが味の輪郭になっている仕上がりが多く見られます。刺身や天ぷらなど、和食に合わせる白ワインとして造られることが多い品種です。

柑橘和柑橘ほろ苦さひかえめな酸味この品種を扱う 108軒を見る

デラウェアDelaware

アメリカ(オハイオ州)

ぶどうらしい甘い香りと軽やかな酸味があり、すっきりした辛口から、やや甘口までの白ワインになることが多い品種です。

アメリカ生まれの小粒のぶどうで、日本には明治初期に入ってきました。種なしの生食用ぶどうとして広く出回っており、山形県が国内一の産地として知られています。日本ワインの醸造用ぶどうとしても使用量の上位に入り、果皮は赤紫色ですが、早めに搾った果汁で仕込むため白ワインに仕上がることがほとんどです。香りがはっきりしているので冷やして食前に楽しまれることが多く、一部のワイナリーでは甘口にも使われています。

甘い香りぶどうらしい風味軽やかな酸味この品種を扱う 88軒を見る

ナイアガラNiagara

アメリカ(ニューヨーク州)

生食用ぶどうそのままの華やかな香りが特徴で、軽やかでやや甘口に仕上がることが多い白ワイン用の品種です。

アメリカのニューヨーク州で19世紀に生まれた白ぶどうで、アメリカ系のコンコードなどを親に持ちます。寒さに比較的強いため、日本では長野県や北海道など冷涼な産地で栽培されることが多い品種です。「フォクシー・フレーバー」と呼ばれる、アメリカ系ぶどう特有の甘く強い香り(ぶどうジュースやマスカットを思わせる香り)がはっきり出るのが最大の特徴で、酸味は穏やか、渋みはほとんど感じられない軽やかな味わいになることが多く見られます。ワインに飲み慣れていない人にも親しみやすいとされ、よく冷やして、食前や果物・軽めのデザートと合わせられることが多い品種です。

ぶどうジュースのような香りマスカット軽やかな口当たりこの品種を扱う 56軒を見る

シャルドネChardonnay

フランス(ブルゴーニュ)

白ワインの代表格。造り方しだいで、さっぱりした辛口にもコクのあるタイプにもなる、幅の広い品種です。

ぶどう自体の香りは穏やかで、産地や造り方の個性がそのまま出やすい品種です。木の樽で寝かせる(樽熟成)とバニラやバターのような香ばしさが加わり、樽を使わない場合はりんごや柑橘を思わせる爽やかな仕上がりになることが多くなります。日本では長野県北部の千曲川流域がシャルドネの産地として知られ、山梨県や北海道など涼しい地域でも広く栽培されています。樽を使ったタイプは鶏肉のクリーム煮やグラタンと、使わないタイプは焼き魚や貝類と合わせやすいワインです。

りんご柑橘バニラ(樽由来)この品種を扱う 213軒を見る

ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc

フランス(ボルドー)

ハーブや柑橘を思わせる爽やかな香りが持ち味で、すっきりした辛口に仕上がることが多い品種です。

香りが強くはっきりしているのが特徴で、涼しい産地では草やピーマンを思わせる「青い」香りと強い酸味(すっぱさ)が出やすく、暖かい産地ではトロピカルフルーツのような香りが前に出る傾向があります。名前はフランス語の「野生の(sauvage)」と「白(blanc)」に由来します。日本では長野県や北海道を中心に栽培され、山梨県などでも造られています。ハーブを使ったサラダ、白身魚のカルパッチョ、山菜料理など、青みのある食材と相性がよいとされます。

グレープフルーツハーブ青草この品種を扱う 94軒を見る

リースリングRiesling

ドイツ(ライン川流域)

きりっとした酸味(すっぱさ)と花のような香りが持ち味で、辛口から甘口まで幅広く造られます。

ドイツを代表する白ぶどうで、涼しい産地ではりんごのような果実味と非常に強い酸味に、より暖かい産地では柑橘や桃を思わせる香りになる傾向があります。酸がしっかりしているため、甘口に造っても重たくならずバランスがとれるのが特徴です。日本では北海道や長野県など涼しい地域の一部で栽培されていますが、同じドイツ系のケルナーなどに比べると手がけている造り手は多くありません。甘みのある味付けの料理や、スパイスを使った料理と合わせやすいワインです。

白桃りんごレモンこの品種を扱う 30軒を見る

ケルナーKerner

ドイツ

リースリングの流れをくむドイツ生まれの品種で、華やかな香りとしっかりした酸味(すっぱさ)が持ち味です。

1929年にドイツで、赤ぶどうのトロリンガーと白ぶどうのリースリングを掛け合わせて生まれた品種です。マスカットを思わせる甘い香りと、青りんごや柑橘のような爽やかな酸味を併せ持ち、辛口にもやや甘口にも仕立てられます。寒さに比較的強く、日本では北海道での栽培が中心で、余市町など道内の産地を代表する白ぶどうのひとつとして知られています。魚介の刺身や酢を使った料理、塩味のきいた料理と合わせやすいワインです。

マスカット青りんご白い花この品種を扱う 31軒を見る

アルバリーニョAlbariño

スペイン北西部(リアス・バイシャス)

海沿いの産地で育つ白ぶどうで、柑橘の香りと塩気を感じるようなすっきりした辛口になることが多い品種です。

スペイン北西部の大西洋岸、リアス・バイシャス地方を代表する白ぶどうで、隣接するポルトガルでも造られています。レモンや白桃を思わせる香りに、はっきりした酸味(すっぱさ)とほのかな苦みが重なり、余韻に潮を思わせるニュアンスが出るとよく言われます。雨や湿気の多い海沿いの気候で育ってきた品種のため、日本でも湿潤な環境に向く可能性がある品種として注目され、新潟県の海沿いなどで栽培する造り手があります。魚介、とくに貝類や、塩とオリーブオイルで仕上げた料理と好相性とされます。

レモン白桃潮の香りこの品種を扱う 32軒を見る

ピノ・グリPinot Gris

フランス(ブルゴーニュ/アルザス)

皮がうっすら赤紫を帯びた白ぶどうで、香りは穏やか、やや厚みのある口当たりの白ワインになることが多い品種です。

赤ワイン用のピノ・ノワールが自然に変化して生まれた品種で、名前の「グリ(gris)」はフランス語で灰色を意味し、果皮がうっすら灰紫色を帯びていることに由来します。イタリアではピノ・グリージョと呼ばれ、そちらは軽くすっきりした味わいに、フランスのアルザス地方では洋梨や蜂蜜を思わせる香りでとろみのある味わいに仕上げられる傾向があります。日本では北海道や長野県など涼しい産地で栽培され、日本語では「灰色ピノ」と表記されることもあります。きのこ料理や豚肉、味噌を使った料理など、少しコクのある料理と合わせやすいワインです。

洋梨はちみつアーモンドこの品種を扱う 44軒を見る

ゲヴュルツトラミネールGewürztraminer

フランス・アルザス/北イタリア

ライチやバラを思わせる香りがとても強く、飲み口はやわらかで、好き嫌いのはっきり分かれやすい品種です。

ドイツ語の「Gewürz(香辛料)」を名前に持つとおり、香りの強さが最大の特徴で、ライチ、バラ、しょうがのようなスパイスを思わせる香りが立ちます。酸味(すっぱさ)は穏やかで、アルコールがやや高く、口当たりはふくよかに感じられることが多い品種です。日本では北海道を中心に涼しい産地で少量が栽培されており、手がける造り手は多くありません。香りの強さを活かして、中華料理やエスニック料理、香辛料を使った料理と合わせられることがよくあります。

ライチバラスパイスこの品種を扱う 23軒を見る

竜眼(善光寺)Ryugan (Zenkoji)

日本(長野・善光寺周辺)

香りがひかえめで酸味もおだやかな、やわらかい口当たりの白ワインになることが多い品種です。

龍眼(りゅうがん)は長野市の善光寺周辺で古くから栽培されてきた白ワイン用のぶどうで、「善光寺ぶどう」とも呼ばれます。中国から伝わったとされる品種で、栽培はほぼ長野県内に限られており、生産量の少ない品種です。果粒が大きめで、香りの主張は強くなく、酸味もおだやかなため、やわらかくおとなしい味わいの辛口白ワインに仕上げられることが多く見られます。味の強い料理よりも、だしを使った和食や淡白な魚料理など、素材の味を生かした料理に合わせやすいとされています。

ひかえめな香りおだやかな酸味やわらかい口当たりこの品種を扱う 10軒を見る

シャインマスカットShine Muscat

日本(広島・農研機構)

マスカットらしい華やかな香りが特徴の、主に生食用として知られるぶどうで、白ワインに使われることもあります。

シャインマスカットは、農研機構(国の農業研究機関)が育成し2006年に品種登録された比較的新しいぶどうで、皮ごと食べられる種なしの生食用ぶどうとして日本各地に広まりました。ワイン用として植えられている面積は多くありませんが、生食用の果実を使って白ワインを仕込むワイナリーもあり、マスカット特有の華やかな香りがそのまま感じられる仕上がりになることが多く見られます。酸味が高くないため、シャープさよりも香りと甘やかさが前に出るタイプになりやすい品種です。原料としては生食用のほうが高く売れるため、ワインの生産量は限られ、価格も高めになる傾向があります。

マスカットの香り華やかな香りひかえめな酸味この品種を扱う 18軒を見る

ロザリオビアンコRosario Bianco

山梨県(植原葡萄研究所)

ロザキとマスカット・オブ・アレキサンドリアを親に持つ大粒のぶどうで、酸味がおだやかで果実味のある白ワインに使われることがあります。

ロザリオビアンコは、山梨県甲府市の植原葡萄研究所がロザキとマスカット・オブ・アレキサンドリアを交配して育成した黄緑色の生食用ぶどうです。1987年に品種登録され、大粒で果汁が多く、酸味がおだやかでまろやかな甘みがあります。生食用としての栽培が中心ですが、日本ワインでは果実の甘みや香りを生かした白ワインに仕込まれる例があります。白ワインでは、やわらかな酸味と多汁な果実感を生かした自然な味わいになります。

大粒の果実まろやかな甘みおだやかな酸味多い果汁この品種を扱う 5軒を見る

セミヨンSémillon

フランス(ボルドー)

果皮が薄く貴腐ぶどうになりやすい品種で、甘口の名酒を生む一方、辛口にも造られます。

ボルドーの甘口白ワイン、ソーテルヌを生む品種です。果皮が薄いため貴腐菌がつきやすく、水分が抜けて糖と香りが凝縮した貴腐ぶどうになります。そこから蜂蜜やドライアプリコットを思わせる濃密な甘口が生まれます。一方でソーヴィニヨン・ブランと混ぜた辛口にも広く使われ、オーストラリアのハンター・ヴァレーでは単独で長期熟成する辛口が造られています。日本では長野・山梨を中心に、茨城・香川の造り手が手がけています。甘口はブルーチーズや、鶏レバーを使った料理と合わせやすいワインです。

蜂蜜ドライアプリコットレモンこの品種を扱う 6軒を見る

ミュラー・トゥルガウMüller-Thurgau

ドイツ(ガイゼンハイム)

早く実る交配品種で、酸味がやわらかく、香りのやさしい飲みやすい白ワインになります。

1882年にドイツのガイゼンハイムで、スイスのトゥールガウ州出身の研究者ミュラー博士が交配した品種で、名前は本人の姓と出身地に由来します。早く実り寒さにも比較的強いため、20世紀のドイツでもっとも多く植えられた時期がありました。リースリングに似た穏やかな花の香りがありますが、酸味はやわらかく、全体に飲みやすい味わいになります。日本では北海道が中心で、余市町や富良野、上富良野、蘭越、北見など道内各地のほか、長野・大阪の造り手も手がけています。前菜やサラダなど、軽い料理と合わせやすいワインです。

白い花青りんごやわらかい酸味この品種を扱う 10軒を見る

バッカスBacchus

ドイツ

マスカットを思わせる華やかな香りが強く出る、ドイツ生まれの白ぶどうです。

1933年にドイツの育種機関で交配された品種で、名前はローマ神話の酒の神バックスにちなみます。ミュラー・トゥルガウを親のひとつにもち、早く実る性質を受け継いでいます。マスカットや白い花、エルダーフラワーを思わせる華やかな香りがはっきり出るのが最大の持ち味で、酸味は穏やかなため、香りを楽しむタイプの白ワインになります。冷涼な土地で持ち味が出る品種とされ、日本では北海道が中心で、余市町・三笠市・札幌市・富良野・名寄・鷹栖など道内各地のほか、長野の造り手も手がけています。

マスカットエルダーフラワー白い花この品種を扱う 9軒を見る

マルヴァジアMalvasia

地中海沿岸

地中海一帯で古くから栽培されてきた品種群で、香りの華やかな白ワインになることが多い品種です。

マルヴァジアは単一の品種名というより、地中海沿岸に古くから広がった一群のぶどうを指す呼び名です。名前はギリシャの港町モネンヴァシアに由来するとされ、そこから中世の交易を通じてイタリア、スペイン、ポルトガル、クロアチアなどへ運ばれました。イタリアではフリウリやエミリア・ロマーニャ、ポルトガルではマデイラなど、地域ごとに異なる系統が根づいています。香りが華やかで、辛口から甘口、酒精強化まで幅広く造られます。日本での栽培はごく限られ、青森・愛知の造り手が手がけています。

白い花あんずスパイスこの品種を扱う 2軒を見る

プティ・マンサンPetit Manseng

フランス(南西部・ジュランソン)

果皮が厚く雨に強い白ぶどうで、強い酸味と凝縮した甘みを併せもち、甘口にも辛口にもなる品種です。

フランス南西部、ピレネー山麓のジュランソンなどで甘口白ワインを生んできた品種です。粒が小さく果皮が厚いため、収穫期に雨が降っても実が傷みにくく、房を樹に残して水分を抜き、凝縮させる造り方が伝統的に行われてきました。酸味が非常に強いので、甘口にしても味が間延びしません。この「雨に強い」性質から日本では栽培が広がりつつあり、当サイトの掲載軒でも長野・茨城・山梨・栃木・岩手・群馬・神奈川・山形・鹿児島と各地に及び、欧州系の白では屈指の広がりになっています。

パイナップルかりん強い酸味この品種を扱う 15軒を見る

ヴィオニエViognier

フランス(北ローヌ・コンドリュー)

あんずや白い花の香りが豊かに立ち、酸味は穏やかでとろりとした厚みのある白ワインになります。

フランス北ローヌのコンドリューを生む品種で、20世紀半ばには栽培面積がごくわずかまで減り、消滅が心配された時期がありました。その後、香りの豊かさが評価されて世界各地に広まっています。あんずや白桃、すみれを思わせる香りが強く立つ一方、酸味は控えめなので、口当たりはとろりと厚みのある感触になります。飲みごろの幅が狭く、造り手の腕が出る品種とも言われます。日本では山梨県を中心に、長野・茨城の造り手が手がけています。バターやクリームを使った料理、スパイスの効いた料理と合わせやすいワインです。

あんず白桃すみれこの品種を扱う 7軒を見る

シュナン・ブランChenin Blanc

フランス(ロワール)

辛口から甘口、泡ものまで幅広く造られる、酸味のしっかりした白ぶどうです。

フランス中部ロワール地方のヴーヴレやサヴニエールを生む品種で、同じぶどうから辛口・甘口・泡ものまで造り分けられる懐の深さで知られます。酸味が強く長く持つため、甘口にしても重たくならず、熟成させると蜂蜜やかりんを思わせる香りが出てきます。南アフリカではシュナンと呼ばれて広く植えられ、同国で最も栽培面積の大きい品種です。日本では長野県を中心に、岡山・群馬・福岡・北海道の造り手が手がけています。酸味が強いので、揚げ物や、酢を使った料理とも合わせやすいワインです。

かりん蜂蜜強い酸味この品種を扱う 9軒を見る

マスカット・オブ・アレキサンドリアMuscat of Alexandria

北アフリカ・地中海東部

古代から伝わるマスカットの一種で、日本では岡山の温室ぶどうとして知られ、香り高い白ワインにもなります。

古代から地中海東部・北アフリカで栽培されてきたマスカットの一種で、エジプトのアレキサンドリアの名を冠しています。日本には明治期に入り、雨の多い気候を避けるためガラス温室で育てる方法が岡山県で確立されました。倉敷市船穂をはじめとする県内の産地はいまも高級生食用ぶどうの一大産地として知られ、そのぶどうから造られるワインもあります。マスカット特有の華やかな香りがそのまま残り、辛口でも甘い香りを感じる白ワインになります。当サイトでは岡山を中心に、広島・山口・福岡の造り手が手がけています。

マスカット白い花洋なしこの品種を扱う 6軒を見る

ネオマスカットNeo Muscat

日本(岡山県)

マスカット・オブ・アレキサンドリアの香りと甲州三尺の性質を受け継ぎ、華やかな香りの白ワインに使われることがある品種です。

ネオマスカットは、マスカット・オブ・アレキサンドリアと甲州三尺を交配して育成された黄緑色の生食用ぶどうです。大阪府の品種紹介でも、アレキと甲州三尺の交配品種として整理されています。マスカットらしい上品な香りと強い甘みが特徴で、かつては温室ぶどうの代表的な品種として広く栽培されました。現在はシャインマスカットなどに押され、生食用としての流通が中心です。日本ワインでは、果実の華やかな香りを生かした白ワインに仕込む例があり、酸味は強く出にくい傾向です。

マスカット香強い甘み華やかな香りおだやかな酸味この品種を扱う 4軒を見る

甲州三尺Koshu Sanjaku

日本(山梨県)

房が長く実がまばらにつく昔ながらのぶどうで、酸味を生かしたすっきりした白ワインに使われることがあります。

甲州三尺は、山梨県で古くから知られてきた東洋系欧州種のぶどうで、名前のとおり長い房が特徴です。房は粗く実がつくため摘粒の手間が少なく、栽培しやすく日持ちもよいことから、生食や観賞用に加え、他の品種を育成する交配親として使われてきました。ネオマスカットや紅三尺、甲斐路の親として知られています。市場に出回る量は少ない一方、山梨県内のワイナリーでは白ワインの原料として仕込む例があり、長い房を生む性質と、すっきりした酸味がこの品種の位置づけです。

長い房すっきりした酸味軽い口当たりひかえめな香り

甲斐ブランKai Blanc

山梨県(山梨県果樹試験場)

甲州の育てやすさとピノ・ブランの要素を受け継ぎ、酸味がしっかりした果実味のある白ワインになる品種です。

甲斐ブランは、山梨県果樹試験場が甲州とピノ・ブランを交配して育成した白ワイン用の醸造専用品種です。1991年にぶどう農林9号として命名登録され、1992年に品種登録されました。果実は糖度が上がりやすく、酸度も適度に保たれ、果粒には強い香りや渋みがありません。県の試験では、棚仕立てで収量が多く、ワインの品質は垣根仕立てと同程度かやや優れるとされています。ワインは酸味がしっかりしたフルーティーな味わいになります。

しっかりした酸味果実味すっきりした香りやわらかな口当たりこの品種を扱う 2軒を見る

信濃リースリングShinano Riesling

長野県(小諸市・マンズワイン)

リースリングの華やかな香りとシャルドネのふくよかさを合わせ持ち、酸味がきれいな白ワインになる品種です。

信濃リースリングは、マンズワインが長野県小諸市でシャルドネとリースリングを交配し、育成した白ワイン用の品種です。農水省の登録記録では、1989年に出願され、1991年2月21日に品種登録されました。小房・小粒で、黄緑色の果実が10月上旬に成熟する中生種です。リースリングの華やかな香りとシャルドネのふくよかさを受け継ぎ、酸味がきれいで、辛口から甘口まで醸造の幅があります。長野県のワイン産地で、地域を代表する日本生まれの白ワイン用品種のひとつです。

華やかな香りきれいな酸味ふくよかさ黄緑色の果実

北天の雫Hokuten-no-Shizuku

日本(志村葡萄研究所)

山ブドウ系統を含む白ワイン用ぶどうで、洋なしやりんごのような香りと、すっきりした酸味の白ワインになります。

北天の雫は、志村葡萄研究所の公式ページで白ワイン用として紹介されている交配品種です。同ページは行者の水(山ブドウ系統)を母親、シャルドネを父親と記載していますが、茨城県の公式紹介や複数の生産者資料では父親をリースリングとしており、公開された一次資料の間で交配親が一致しません。そのため本ページでは親を断定せず、山ブドウ系統を含む日本生まれの白ワイン用品種として説明します。ワインには洋なし、りんご、バナナのような香りや、コクを伴うさわやかな酸味が表れます。

洋なしの香りりんごさわやかな酸味ほどよいコクこの品種を扱う 1軒を見る

サンセミヨンSan Semillon

山梨県(山梨県果樹試験場)

華やかな香りと果実味があり、酸味と厚みのつり合いがよい、すっきりした白ワインになる品種です。

サンセミヨンは、山梨県果樹試験場が山梨県の笛吹とセミヨン(グロー・セミヨン)を交配して育成した白ワイン用の醸造専用品種です。2000年にぶどう農林20号として命名登録され、2002年に品種登録されました。糖度が高く、育成地では8月下旬から9月上旬に熟し、果粒はワイン用としてはやや大きめです。県の説明では、香りは華やかで、味わいはバランスがよく、フルーティーで厚みがあります。山梨県の試験では、棚仕立てで収量が多く、ワイン品質は垣根仕立てと同程度かやや優れました。

華やかな香り果実味しっかりした酸味ほどよい厚みこの品種を扱う 2軒を見る

ピノ・ブランPinot Blanc

フランス(アルザス)/ドイツ

ピノの仲間から生まれた白ぶどうで、香りは穏やか、味わいは丸く、料理を選ばない白ワインになります。

ピノ・ノワールやピノ・グリと同じ系統に属し、果皮の色が変わったものが定着したと考えられている品種です。ドイツやオーストリアではヴァイスブルグンダー、イタリア北部ではピノ・ビアンコと呼ばれ、アルザスとあわせてこの一帯が主な産地になっています。りんごやアーモンドを思わせる穏やかな香りで、シャルドネほど厚みはないものの酸味と丸みのバランスがよく、主張しすぎないので料理を選びません。日本での栽培はごく限られ、北海道・新潟の造り手が手がけています。泡ものの原料としても使われます。

りんごアーモンド穏やかな酸味この品種を扱う 4軒を見る

モンドブリエMondo Brie

山梨県(山梨県果樹試験場)

マスカットの香りと高い糖度があり、酸味とのつり合いがよい、香り豊かな白ワインになる品種です。

モンドブリエは、山梨県果樹試験場がシャルドネとカユガ・ホワイトを交配して育成した白ワイン用の醸造専用品種です。2016年3月7日に品種登録されました。糖度は23%程度と高く、マスカット香があり、9月下旬から10月上旬に熟します。べと病への強さは親のカユガ・ホワイトと同程度で、東北地方での試験栽培でも栽培性に問題がなく、耐寒性があると県が説明しています。ワインは香りが豊かで、試験の品質検討会でも高く評価された品種です。

マスカット香豊かな香り高い糖度ほどよい酸味この品種を扱う 4軒を見る

赤ワインになる品種

マスカット・ベーリーAMuscat Bailey A

日本(新潟)

いちごやキャンディを思わせる甘い香りがあり、渋みがおだやかで飲みやすい赤ワインになることが多い品種です。

アメリカ系のベーリーとヨーロッパ系のマスカット・ハンブルクを掛け合わせて、新潟の岩の原葡萄園で川上善兵衛が生み出した日本生まれの黒ぶどうです。日本の赤ワイン用ぶどうとしてはもっとも生産量が多く、2013年には黒ぶどうとして日本で初めてOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に醸造用品種として登録されました。いちごジャムのような甘い香りが特徴で、タンニン(渋みのもと)は穏やかで酸味も強くない仕上がりが多く見られます。醤油やみりんを使った甘辛い料理に合わせやすいとされ、軽く冷やして出されることもあります。

いちごキャンディおだやかな渋みこの品種を扱う 147軒を見る

キャンベル・アーリーCampbell Early

アメリカ(オハイオ州)

いちごを思わせる甘い香りがあり、渋みがほとんどない軽い赤ワインやロゼになることが多い品種です。

19世紀末のアメリカで、アメリカ系のコンコードなどを親として育成された黒ぶどうで、日本には明治期に導入されました。生食用として広く栽培されてきた品種で、日本では宮崎県や北海道などが産地として知られています。香りはいちごやキャンディを思わせる甘い印象で、タンニン(渋みのもと)が少なく酸味も穏やかなため、色の淡い軽やかな赤ワインや、ロゼに仕上げられることが多い品種です。重い赤ワインが苦手な人向けに、やや冷やして提供されることもあります。

いちごキャンディごく軽い渋みこの品種を扱う 31軒を見る

山ぶどうYamabudo (wild grape)

日本(北海道・東北などの山地)

日本の山に自生するぶどうで、色が濃く酸味がはっきりした、野趣のある赤ワインになることが多い品種です。

ヤマブドウは日本各地の山林に自生する野生のぶどうで、北海道や東北・信州などで採取・栽培され、ワインに使われてきました。果粒が小さく果皮の割合が高いため色素が濃く出やすく、酸味が強めではっきりした味わいになることが多い品種です。ワイン用ぶどうとしてはヨーロッパ系の品種(ヴィティス・ヴィニフェラ)とは別の種で、寒さや日本の多雨な気候に強いことから、北国のワイナリーで地域の個性を出す原料として使われてきました。酸味と色が濃いので、ジビエや味の濃い肉料理に合わせられることが多く、単独では酸が強いため他品種とブレンドされたり、甘口に仕立てられることもあります。

濃い色しっかりした酸味野趣のある風味ベリーこの品種を扱う 35軒を見る

山幸Yamasachi

日本(北海道・池田町)

ヤマブドウの血を引く寒さに強い品種で、酸味がしっかりして色が濃く、香ばしさやスパイスを感じる赤ワインになることが多い品種です。

山幸(やまさち)は、北海道池田町のブドウ・ブドウ酒研究所(十勝ワイン)で、ヤマブドウを親のひとつとして育成された黒ぶどうです。厳しい冬の寒さに耐えることを目的に育てられた品種で、北海道十勝地方を中心に栽培されています。2020年には甲州、マスカット・ベーリーAに続いて日本の品種として3番目にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)へ登録され、海外に輸出するワインにも品種名を表示できるようになりました。ヤマブドウ由来の強い酸味と濃い色を受け継いでおり、スパイスや土を思わせる風味を感じることが多く、羊肉や煮込み料理などに合わせられることが多い品種です。

濃い色しっかりした酸味スパイス土のような香りこの品種を扱う 6軒を見る

ピノ・ノワールPinot Noir

フランス(ブルゴーニュ)

赤ワインとしては色が淡く、渋みが穏やかで、いちごやさくらんぼを思わせる香りが出やすい品種です。

赤ワインの中では色調が淡く、口に含んだときの渋み(タンニン)が穏やかで、酸味がしっかり感じられるタイプになることが多い品種です。皮が薄く病気に弱いため栽培が難しいとされ、涼しい気候が向くと言われます。日本では北海道の余市町や空知地方、長野県の一部など、比較的冷涼な地域で取り組む造り手が増えています。軽やかな飲み口なので、鴨肉やきのこ料理のほか、和食では出汁や醤油を使った料理とも合わせやすいとされます。

いちごさくらんぼきのここの品種を扱う 124軒を見る

メルローMerlot

フランス(ボルドー)

渋みがやわらかく果実味がふくよかで、赤ワインの中では飲みやすいタイプになりやすい品種です。

黒いベリーやプラムを思わせる果実の香りがあり、渋み(タンニン)がきめ細かくやわらかいため、赤ワインを飲み慣れない人にも親しみやすいと言われます。単独でも、カベルネ・ソーヴィニヨンなどと混ぜて(ブレンドして)も使われます。日本では長野県塩尻市の桔梗ヶ原がメルロの産地として広く知られ、山梨県や北海道でも栽培されています。ハンバーグや肉じゃが、味噌を使った料理など、しっかりした味付けの家庭料理とも合わせやすいワインです。

プラム黒いベリーチョコレートこの品種を扱う 204軒を見る

カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon

フランス(ボルドー)

色が濃く渋みがしっかりしていて、長く寝かせるほど味わいがまとまっていくことが多い、赤ワインの代表品種です。

皮が厚く種が多いため、色が濃く渋み(タンニン)の強いワインになりやすい品種です。カシスや杉、ピーマンを思わせる香りが特徴とされ、若いうちは硬く感じられても、瓶の中で数年寝かせると角がとれていくことが多くなります。熟すのに時間がかかるため、雨が多く秋が短い日本では栽培が難しい面があり、山梨県や長野県で単独またはメルロなどとのブレンドで造られています。牛肉のステーキや赤身肉の煮込みなど、しっかりした肉料理と合わせやすいワインです。

カシスピーマン杉この品種を扱う 98軒を見る

カベルネ・フランCabernet Franc

フランス(ボルドー・ロワール)

カベルネ・ソーヴィニヨンより色も渋みも軽やかで、ハーブや青い香りが出やすい品種です。

カベルネ・ソーヴィニヨンの親にあたる品種で、比較的早く熟すため、涼しい産地や秋が短い土地でも実りやすいとされます。赤い果実の香りに、ハーブやピーマンを思わせる青い香りが重なることが多く、渋み(タンニン)は中程度でなめらかです。日本では長野県や山梨県などで栽培され、単独で瓶詰めされるほか、メルロなどとブレンドされることもあります。トマトを使った料理やハーブを効かせた肉料理と合わせやすいワインです。

ラズベリーハーブピーマンこの品種を扱う 47軒を見る

ツヴァイゲルトZweigelt

オーストリア

オーストリア生まれの赤ぶどうで、渋みが穏やかで果実味の軽やかなワインになることが多い品種です。

1922年にオーストリアで二つの品種を掛け合わせて生まれた品種で、寒さに比較的強いとされます。さくらんぼやすみれを思わせる香りがあり、渋み(タンニン)は控えめで、冷やしても飲みやすい軽やかなタイプに造られることが多くなります。日本では北海道が主な産地で、余市町や空知地方などで広く栽培されており、道内のワイナリーの定番となっている品種の一つです。豚肉料理やソーセージ、焼き鳥のたれなど、身近な料理と合わせやすいワインです。

さくらんぼすみれスパイスこの品種を扱う 28軒を見る

シラーSyrah

フランス(北ローヌ)

黒こしょうのようなスパイシーな香りが特徴で、色が濃くしっかりした味わいになりやすい品種です。

黒い果実の香りに、黒こしょうやスモークを思わせるスパイシーな香りが重なるのが特徴とされ、渋み(タンニン)はしっかりめです。オーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれ、より果実味の豊かなタイプになる傾向があります。日本では栽培量はまだ多くありませんが、長野県や山梨県、北海道などで手がける造り手があり、少量ながら単独で瓶詰めされています。こしょうを効かせた肉料理や、羊肉、炭火焼きの料理と合わせやすいワインです。

黒こしょうブラックベリースモークこの品種を扱う 48軒を見る

プティ・ヴェルドPetit Verdot

フランス(ボルドー)

色が非常に濃く渋みも強いため、少量を混ぜて味わいを引き締める役に使われることが多い品種です。

本場ボルドーでは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロに数パーセントだけ混ぜて(ブレンドして)、色と渋み(タンニン)、スパイシーな香りを補う役割で使われてきた品種です。熟すのが遅く、冷涼な年には十分に熟しきらないことがあるとされます。日本では山梨県などで栽培され、ブレンド用のほか、単独で瓶詰めされる例も見られます。渋みが強めなので、脂の多い肉料理や煮込み料理と合わせると飲みやすくなるとされます。

すみれ黒い果実スパイスこの品種を扱う 17軒を見る

タナTannat

フランス(南西部)

名前のとおり渋み(タンニン)が非常に強く、色も濃い、力強いワインになりやすい品種です。

フランス南西部のマディランなどが原産地として知られ、名前は渋みのもとである「タンニン」に由来すると言われます。南米のウルグアイに渡って国を代表する品種となり、そちらではやや親しみやすい味わいに造られる傾向があります。日本では栽培量はごく限られますが、岩手県など一部の産地で手がけられており、他の品種とブレンドされることもあります。渋みが強いので、脂ののった肉の煮込みや濃厚なソースの料理と合わせやすいワインです。

ブラックベリー強い渋みスパイスこの品種を扱う 12軒を見る

ブラック・クイーンBlack Queen

日本(新潟)

色が濃く、酸味がはっきりした引き締まった赤ワインになることが多い品種です。

ブラック・クイーンは、マスカット・ベーリーAと同じく新潟の岩の原葡萄園で川上善兵衛が育成した日本生まれの黒ぶどうです。名前のとおり果皮の色素が濃く、ワインにすると黒みを帯びた濃い色になり、酸味がしっかり出ることが多い品種です。単独で仕込まれることもありますが、色や酸味を補う目的でマスカット・ベーリーAなどとブレンドされることも多く、山梨・長野・新潟などのワイナリーで使われています。酸味と渋みがはっきりしているぶん、肉料理やトマトを使った料理など、味の濃い料理と合わせられることが多い品種です。

濃い色しっかりした酸味黒い果実ややはっきりした渋みこの品種を扱う 12軒を見る

ヤマ・ソーヴィニヨンYama Sauvignon

日本(山梨県・山梨大学)

山ブドウの野趣とカベルネ・ソーヴィニヨンの華やかさを合わせ持ち、酸味とまろやかさのある色の濃い赤ワインになる品種です。

ヤマ・ソーヴィニヨンは、山梨大学が御坂峠に自生する山ブドウを母親、カベルネ・ソーヴィニヨンを父親として育成した赤ワイン用ぶどうです。1978年6月に交配し、発芽した多数の実生から耐病性や着色、ワインの品質を調べて13年かけて1株に絞り込み、1988年に出願、1990年に種苗登録されました。山ブドウの濃い色と野性的な香り、カベルネ・ソーヴィニヨンに通じる華やかさを持ち、酸味や渋みにはまろやかさがあります。山梨で生まれた品種ですが、北海道から西日本まで各地で栽培され、日本の気候に合わせた赤ワイン用ぶどうとして使われています。

濃い赤紫色山ブドウの野趣しっかりした酸味まろやかな渋みこの品種を扱う 38軒を見る

清舞Kiyomai

北海道(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)

清見と山ブドウを掛け合わせた寒さに強い品種で、色合いは淡め、酸味がしっかりした軽快な赤ワインになります。

清舞は、北海道池田町ブドウ・ブドウ酒研究所が清見に山ブドウを交配して育成した赤ワイン用の品種です。冬の厳しい池田町で、樹を土に埋める防寒作業を減らせるぶどうを目指した交配研究から生まれ、2000年に農水省へ品種登録されました。清見から受け継いだ淡めの色合いと、しっかりした酸味、軽快な味わいが特徴です。山幸と同じ組み合わせから生まれた一方で、ワインはより明るく軽やかな方向に仕上がり、十勝を代表する赤ワイン用品種のひとつとして使われています。

淡い色合いしっかりした酸味軽快な味わい赤い果実この品種を扱う 3軒を見る

富士の夢Fuji-no-Yume

日本(山梨県・志村葡萄研究所)

山ブドウの濃い色と酸味にメルローの果実味が重なり、なめらかで飲みやすい赤ワインになる品種です。

富士の夢は、志村葡萄研究所の志村富男氏が、山ブドウ系統の行者の水を母親、メルローを父親として交配した赤ワイン用ぶどうです。日本の山野に自生する系統とヨーロッパのワイン用品種を組み合わせ、日本の気候風土に合う品種として育成されました。果皮の色が濃く、山ブドウらしい酸味を持ちながら、メルローに通じる果実味も感じられます。ワインは濃い紫色になり、黒い果実や小豆を思わせる香り、控えめな渋みを持つ軽快な仕上がりも見られます。

濃い紫色黒い果実山ブドウの酸味控えめな渋みこの品種を扱う 10軒を見る

ブラウフレンキッシュBlaufränkisch

オーストリア

黒こしょうを思わせる香りとしっかりした酸味をもつ、引き締まった赤ワインになる品種です。

オーストリア東部を代表する赤ぶどうで、ハンガリーではケークフランコシュ、ドイツではレンベルガーと呼ばれ、中欧一帯で古くから栽培されてきました。ツヴァイゲルトの片親でもあります。黒い果実の香りに黒こしょうのようなスパイス感が重なり、酸味がはっきりしているため、濃い色のわりに引き締まった印象になります。冷涼な土地で持ち味が出る品種とされ、日本では北海道の造り手が手がけています。こしょうを効かせた肉料理や、脂ののったジビエと合わせやすいワインです。

黒い果実黒こしょう締まった酸味この品種を扱う 2軒を見る

レジェントRegent

ドイツ

病気に強くなるように育成されたドイツの交配品種で、色の濃い赤ワインになります。

1967年にドイツの育種機関で交配された品種で、ぶどうの大敵であるべと病やうどんこ病に強い性質をもたせることを目的に育成されました。こうした耐病性品種は、農薬の使用を減らせることや、雨の多い土地でも栽培しやすいことから各国で関心を集めています。ワインは色が濃く、黒い果実の香りに穏やかな渋みが伴います。雨と湿気の多い日本の気候との相性という観点から注目される系統ですが、当サイトが把握している栽培はまだごく限られ、北海道余市町の造り手が手がけています。

黒い果実穏やかな渋みしっかりした色この品種を扱う 1軒を見る

ピノ・ムニエPinot Meunier

フランス(シャンパーニュ)

シャンパーニュを支える三品種のひとつで、果実味がまろやかで親しみやすい味わいをもたらす品種です。

シャンパーニュ地方でシャルドネ、ピノ・ノワールと並んで使われる品種で、栽培面積の約31%を占めます。葉の裏に白い綿毛が生えて粉をかぶったように見えることから、フランス語で粉屋を意味するムニエと呼ばれます。ピノ・ノワールより芽吹きが遅く実るのは早いため、春の遅霜を避けやすい性質があるとされます。若いうちから果実味がまろやかで、泡もののブレンドに親しみやすさを加える役割を担います。日本では北海道を中心に、長野・愛知の造り手が手がけています。

赤い果実まろやかさ軽やかな渋みこの品種を扱う 5軒を見る

ピノタージュPinotage

南アフリカ

南アフリカで生まれた交配品種で、色が濃く、独特の香ばしさをもつ赤ワインになる品種です。

1925年に南アフリカのステレンボッシュ大学でピノ・ノワールとサンソーを掛け合わせて生まれた品種で、両者の名前を合わせてピノタージュと名づけられました。南アフリカを象徴する品種として国内で広く植えられています。色は濃く、黒い果実の香りに加えて、焙煎したコーヒーや燻したような香ばしさが出るのが特徴で、好みの分かれやすい個性としても語られます。日本での栽培はごく限られ、茨城・群馬・長野・佐賀の造り手が手がけています。炭火焼きやバーベキューなど、焼き目をつけた料理と合わせやすいワインです。

黒い果実焙煎した香りスモークこの品種を扱う 4軒を見る

ネッビオーロNebbiolo

イタリア(ピエモンテ)

色は淡いのに渋みと酸味が強く、長い熟成で香りが開いていく赤ワインになる品種です。

イタリア北西部でバローロ、バルバレスコを生む品種で、名前は収穫期の霧(ネッビア)に由来すると言われます。グラスに注ぐと色は驚くほど淡いのに、口に含むと渋みと酸味がどちらも強く、若いうちは硬く感じられます。ばらやすみれ、なめし革を思わせる独特の香りは、時間をかけて熟成させることで開いてくるとされます。育つ土地を選ぶ品種として知られ、日本での栽培はごく限られ、青森・山形・新潟・長野の造り手が手がけています。きのこや熟成したチーズなど、香りの強い食材と合わせやすいワインです。

ばらなめし革強い渋みこの品種を扱う 4軒を見る

バルベーラBarbera

イタリア(ピエモンテ)

色が濃いのに渋みは軽く、酸味の効いたみずみずしい赤ワインになりやすい品種です。

イタリア北西部ピエモンテ州で、ネッビオーロと並んで古くから栽培されてきた品種です。見た目は濃い紫色ですが渋みは穏やかで、そのぶん酸味がよく目立ち、みずみずしい果実味とあわせて飲み飽きしない味わいになります。現地では日常の食卓のワインとして親しまれてきました。日本での栽培はごく限られ、青森・新潟・山梨・兵庫・香川の造り手が少量ずつ手がけています。渋みが軽いので、脂の多い料理はもちろん、しょうゆやみそを使った家庭料理とも合わせやすいワインです。

ブラックチェリーすももきれいな酸味この品種を扱う 5軒を見る

サンジョヴェーゼSangiovese

イタリア(トスカーナ)

イタリア中部を代表する赤ぶどうで、酸味がはっきりしていて食事に寄り添う赤ワインになることが多い品種です。

キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノなど、イタリア中部の名高いワインを支えている品種で、イタリア全土でもっとも広く植えられている赤ぶどうとされます。さくらんぼや干したプラムを思わせる香りに、しっかりした酸味と中くらいの渋みが重なり、単独で飲むよりも料理と一緒のほうが持ち味が出るタイプです。日本では長野県を中心に、山梨・兵庫・香川・福岡・大分など各地に少しずつ広がっています。トマトを使った料理との相性がよいことで知られ、パスタやピザ、煮込みと合わせやすいワインです。

さくらんぼ干したプラムはっきりした酸味この品種を扱う 9軒を見る

マルスランMarselan

フランス(南部)

カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュから生まれた比較的新しい品種で、色が濃く飲みやすい赤ワインになります。

1961年に南フランスの研究機関でカベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュを掛け合わせて生まれた品種で、地中海に面した町マルセイヤンの名にちなみます。粒が小さく色素が濃いため色のしっかりした赤ワインになり、黒い果実の香りに、カベルネ由来の骨格とグルナッシュ由来のまろやかさが同居するのが持ち味です。近年は中国での栽培が注目されるなど、産地が広がっています。日本では茨城・静岡・山梨・島根・高知と各地に少しずつ植えられています。焼いた肉や中華のたれを使った料理と合わせやすいワインです。

黒い果実カシスまろやかな渋みこの品種を扱う 6軒を見る

グルナッシュGrenache

スペイン北東部

熟した赤い果実の香りと甘みを感じる豊かさがあり、渋みは穏やかな赤ワインになる品種です。

スペイン北東部が原産とされ、現地ではガルナッチャと呼ばれます。フランス南部のローヌ地方に渡って主要品種となり、地中海沿岸に広く植えられてきました。乾いた暑い土地でよく熟し、いちごやラズベリーを思わせる香りに、アルコールからくる甘やかさが重なるのが持ち味で、渋みは強くありません。単独でも造られますが、他の品種と混ぜて厚みを出す使い方も一般的です。日本での栽培はごく限られ、岡山・長野の造り手が手がけています。ハーブを使った肉料理や、スパイスの効いた料理と合わせやすいワインです。

いちごラズベリー甘やかさこの品種を扱う 3軒を見る

小公子Shokoshi

日本(山ブドウ系・澤登晴雄育成)

山ブドウの血を引く小粒の黒ぶどうで、濃い色とすっきりした酸味、土やスパイスを思わせる赤ワインになる品種です。

小公子は、山ブドウの研究家で育種家でもあった澤登晴雄氏が育成した赤ワイン用の交配品種です。中国やヒマラヤ、日本などの山ブドウ系統を交配したことは確認できますが、個々の交配親の組み合わせは公表資料で特定できません。果粒は小さく、濃い赤紫色になり、8月中旬ごろに収穫される早生品種として紹介されています。ワインでは山ブドウ由来の酸味と色が表れやすく、スパイスや土を思わせる香り、凝縮した果実味を生かした赤に仕上げられています。

濃い赤紫色山ブドウの酸味土のような香りスパイスこの品種を扱う 9軒を見る

甲斐ノワールKai Noir

山梨県(山梨県果樹試験場)

ブラック・クイーンの濃い色と酸味にカベルネ・ソーヴィニヨンの香りが重なり、引き締まった赤ワインになる品種です。

甲斐ノワールは、山梨県果樹試験場がブラック・クイーンとカベルネ・ソーヴィニヨンを交配して育成した赤ワイン用の醸造専用品種です。1990年にぶどう農林5号として命名登録され、1992年に品種登録されました。果皮の色が濃く、糖度が上がりやすい一方、酸味もしっかりしており、カベルネ・ソーヴィニヨンに似た香りを持ちます。ワインは色が濃く、渋みは強く出にくい引き締まった味わいで、山梨県以西の温暖な地域で栽培に適すると県が説明しています。

濃い色しっかりした酸味カベルネ系の香りおだやかな渋みこの品種を扱う 4軒を見る

ビジュノワールBijou Noir

山梨県(山梨県果樹試験場)

甲州三尺とメルロの交配系統にマルベックを重ね、色が濃くコクのあるまろやかな赤ワインになる品種です。

ビジュノワールは、山梨県果樹試験場が山梨27号(甲州三尺とメルロの交配系統)にマルベックを交配して育成した赤ワイン用の醸造専用品種です。2006年にぶどう農林23号として命名登録され、2008年に品種登録されました。糖度が高く、裂果が少なく、育成地では9月上旬に熟します。温暖な地域でも酒色が濃く、寒冷地でも成熟できる性質があり、ワインはメルロやカベルネ・ソーヴィニヨンより酸味が少なくまろやかで、渋みとコクが出やすいと県が説明しています。

濃い酒色まろやかな酸味しっかりした渋みコクこの品種を扱う 1軒を見る

アルモノワールAruno Noir

山梨県(山梨県果樹試験場)

カベルネ・ソーヴィニヨンの香りとツヴァイゲルトレーベの寒さへの強さを生かし、色が濃く渋みのある赤ワインになります。

アルモノワールは、山梨県果樹試験場がカベルネ・ソーヴィニヨンとツヴァイゲルトレーベを交配して育成した赤ワイン用の醸造専用品種です。2009年に品種登録され、山梨県以北の寒冷地でも糖度が上がりやすく、裂果が少ない性質が調べられています。育成地ではメルロより熟期が遅く、カベルネ・ソーヴィニヨンより早く成熟します。ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンより色が濃く、渋みが多いタイプで、北海道などの寒冷地でも特性を発揮できる品種として紹介されています。

濃い色しっかりした渋みカベルネ系の香りおだやかな酸味この品種を扱う 2軒を見る

清見Kiyomi

北海道(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)

寒冷地向けに選ばれた黒ぶどうで、色合いはやさしく、果実の香りと爽快な酸味を持つ軽やかな赤ワインになります。

清見は、北海道池田町ブドウ・ブドウ酒研究所がフランス生まれのセイベル13053をもとに、枝変わりの選抜を重ねて育成した赤ワイン用ぶどうです。5シーズンをかけて枝の熟し方がよく、房が締まり、収量の安定した系統を選び、池田町の地名から清見と名付けられました。交配品種ではなく、セイベル13053から選抜された品種として記録されています。果実の香りと熟成による香りの調和、爽快な酸味、軽やかで豊かな味わいが特徴で、十勝ワインの基礎を支えてきた赤ワイン用品種です。

やさしい色合い果実の香り爽快な酸味軽やかなコク

コンコードConcord

アメリカ(マサチューセッツ州)

アメリカ生まれの黒ぶどうで、ぶどうジュースそのものの甘い香りをもつ、親しみやすい赤ワインになります。

1849年にアメリカ・マサチューセッツ州コンコードで選抜された品種で、ヨーロッパ系とは別系統のぶどうです。病気や寒さに強く育てやすいため北米で広まり、ぶどうジュースやゼリーの原料としても定着しました。日本には明治期に導入され、長野県塩尻市の桔梗ヶ原一帯が代表的な産地として知られています。誰もが「ぶどうの香り」として思い浮かべる甘い香りがそのまま出るのが特徴で、渋みは軽く、やや甘口に仕上げられることも多い品種です。当サイトでは長野を中心に、山形・千葉・神奈川の造り手が手がけています。

ぶどうジュース甘い香り軽い渋みこの品種を扱う 7軒を見る

マルベックMalbec

フランス(南西部)

色が非常に濃く、渋みはまろやかで、黒い果実の香りが豊かな赤ワインになる品種です。

フランス南西部カオールの黒ワインで知られた品種で、19世紀にはボルドーでも広く植えられていました。20世紀にアルゼンチンへ渡ってから同国を代表する品種となり、いま世界で飲まれるマルベックの多くは南米産です。色は紫がかった濃い赤で、プラムやブラックベリーの香りが強く出る一方、渋みは角が取れてまろやかに感じられることが多い品種です。日本での栽培はごく限られ、長野県の造り手が手がけています。牛肉のグリルや、香ばしく焼いた肉料理と合わせやすいワインです。

プラムブラックベリーまろやかな渋みこの品種を扱う 2軒を見る

ガメイGamay

フランス(ボージョレ)

ボージョレを生む品種で、渋みが軽く、冷やしても飲める軽やかな赤ワインになります。

フランス東部ボージョレ地方を代表する品種で、日本では新酒のボージョレ・ヌーヴォーでよく知られています。房ごと発酵させる造り方をすると、いちごキャンディやバナナを思わせる華やかな香りが出るのが特徴で、渋みが軽いため冷やして飲んでも楽しめます。ボージョレの中でも畑によっては、熟成に耐える引き締まった赤も造られています。日本での栽培はごく限られ、長野県の造り手が手がけています。生ハムやローストチキン、和食では焼き魚のたれ焼きなどとも合わせやすいワインです。

いちごバナナ軽やかな渋みこの品種を扱う 2軒を見る

ドルンフェルダーDornfelder

ドイツ

ドイツで生まれた交配品種で、色がとても濃く、渋みの穏やかな飲みやすい赤ワインになります。

1955年にドイツのヴァインスベルクで交配された品種で、白ワインの産地として知られるドイツにあって、色の濃い赤ワインを造れる品種として広まりました。名前は19世紀にこの育種機関を設立した人物にちなみます。色は驚くほど濃い紫色になりますが、味わいは渋みが穏やかで、さくらんぼや黒すぐりの果実味が前に出る親しみやすいタイプです。冷涼な土地でも実るため、日本では北海道の造り手が手がけています。ソーセージやハムなど、身近な料理と合わせやすいワインです。

さくらんぼ黒すぐり穏やかな渋みこの品種を扱う 1軒を見る

白・赤の両方に使われる品種

スチューベンSteuben

アメリカ(ニューヨーク州)

糖度が上がりやすく、甘い香りとやさしい味わいのロゼや軽い赤、甘口ワインになることが多い品種です。

アメリカ・ニューヨーク州の試験場で育成された黒ぶどうで、寒さに比較的強いことから、日本では青森県や北海道など寒冷な地域で栽培されています。生食用として流通することが多い品種ですが、糖度が高くなりやすい性質を生かして、ワイナリーでもロゼや色の淡い赤、甘口ワインの原料として使われます。味わいは酸味・渋みともに穏やかで、ぶどうそのものを思わせる甘い香りが前に出る仕上がりが多く見られます。よく冷やして、食後やデザートと合わせられることが多い品種です。

甘い香りぶどうらしい風味穏やかな酸味この品種を扱う 13軒を見る

セイベルSeibel

フランス(交配品種群)

白用・黒用が混在する交配品種のグループで、日本では寒冷地向けの、酸味のはっきりした軽やかなワインになることが多い品種です。

フランスの育種家アルベール・セイベルが、ヨーロッパ系のぶどうとアメリカ系のぶどうを掛け合わせて生み出した一連の交配品種の総称で、「セイベル○○○○」のように番号で呼ばれます。病気や寒さに比較的強いという交配の目的どおりの性質があり、日本では主に北海道など冷涼な地域で栽培されてきました。白ワイン用のものは酸味がはっきりしたすっきりした辛口に、黒ぶどう用のものは色が濃くなりすぎず渋みの穏やかな軽めの赤に仕上がることが多く見られます。番号ごとに性質が異なるため、ラベルに「セイベル」とだけあるときは、造り手によって味わいの傾向が変わる点に注意が必要です。

はっきりした酸味軽やかな口当たり穏やかな渋み(黒ぶどうの場合)この品種を扱う 11軒を見る

巨峰Kyoho

日本(静岡県伊豆市)

大粒で甘みの強い生食用ぶどうですが、赤や白、ロゼなど、果実味を生かしたワインにも仕込まれます。

巨峰は、静岡県伊豆市の大井上理農学研究所で石原早生とオーストラリア産のセンテニアルを交配して生まれ、1942年に誕生した大粒の生食用ぶどうです。正式な品種名は石原センテニアルで、富士山を望む育成地にちなみ巨峰と名付けられました。甘みが強く果肉にコクがある一方、果皮の割合が少なく酸味も穏やかなため、ワイン用には難しい面がありました。現在は福岡県田主丸の巨峰ワイナリーなどで赤・白・ロゼに仕込まれ、すっきりした辛口から穏やかな渋みのある赤まで造られています。

強い甘み豊かな果実味すっきりした酸味おだやかな渋みこの品種を扱う 28軒を見る

ピオーネPione

日本(静岡県・井川秀雄)

巨峰の甘みとカノンホール・マスカットの香りを受け継ぐ大粒のぶどうで、赤やロゼ、白のワインにも使われます。

ピオーネは、静岡県の育種家・井川秀雄氏が1957年に巨峰を母、カノンホール・マスカットを父として交配し、育成した大粒のぶどうです。1973年にピオーネと命名され、岡山県が全国有数の産地として生産を広げました。甘みと香りが強く、酸味も適度にあるため、現在も生食用を中心に流通しています。日本ワインでは黒ぶどうの果実味を生かした赤やロゼが多く、白ワインに仕込む例もあります。種なし栽培が広く行われることも、ワイン原料として果実を集めやすい背景になっています。

強い甘み華やかな香りほどよい酸味濃い果実味この品種を扱う 14軒を見る

その他交配品種Other hybrids

各国(交配により育成)

複数のぶどう品種を掛け合わせて生まれた品種の総称で、白ワインにも赤ワインにも使われます。

交配品種(ハイブリッド)とは、性質の異なる複数のぶどう品種を掛け合わせて新しく育成された品種の総称です。日本では雨が多く病気が出やすいため、病気に強い北米系やヤマブドウ系の品種と、香りや味わいにすぐれたヨーロッパ系の品種を掛け合わせた品種が古くから使われてきました。マスカット・ベーリーAやブラック・クイーン、山幸などもこの交配によって生まれた品種です。掛け合わせた親によって性格が大きく変わるため、味わいをひとくちにまとめることはできず、ワイナリーごとの説明を確認するのが確実です。

品種によって幅が広い病気に強い日本の気候に合わせた品種が多いこの品種を扱う 37軒を見る